吉祥院
瀧澤山吉祥院
宗派 曹洞宗
ご本尊 釋迦牟尼佛
由緒
六世紀の初め、
継体天皇がダンブリ(トンボ)長者の
徳を賞賛して、
勅命により開創されたと伝えられます。
養老二年(718)、
元正天皇の命により
名僧・行基が再興をはかり
自刻の大日如来を安置、
法相宗・養老山喜徳寺大日堂が
建立されました。
吉祥院は大日堂六坊の一つといわれ、
継体天皇に嫁した
ダンブリ長者の一人娘・吉祥姫の
菩提供養の寺とされています。
奥州藤原氏の時代にはその外護を受け、
天台宗・養老山吉祥院となりました。
しかし藤原氏の滅亡と共に
寺運は衰退します。
江戸時代の慶長八年(1603)、
この地に巡錫した角館の曹洞宗・
瀧澤山雲岩寺七世・
華岩快雪和尚が荒廃を見て、
雲巌寺の山号をそのままいただき
瀧澤山吉祥院として再興しました。
開基は鹿角の薪燃料で財を成した、
豪族の野尻左京といわれています。
こちらは吉祥姫の墓碑です。
かつては墓碑がわりに
樹齢千数百年の大銀杏の木が
繁っていましたが、
昭和54年の台風で倒れ
根元が本堂に飾られているそうです。
0コメント