三聖堂

宮城県松島町にあります

三聖堂です。

三聖堂

宗派 臨済宗妙心寺派

ご本尊

聖観音菩薩、達磨大師、菅原道真公

由緒

鎌倉時代(1185~1333)、

北条時頼公が松島円福寺(瑞巌寺)の守護の為、

家臣の蜂谷美濃守さまを派遣しました。

そして蜂谷氏の子孫は松島に土着します。

子孫の蜂谷掃部さまは

子宝に恵まれなかったので

観音さまに祈願、

やがて男の子が誕生して

小太郎と名付けられました。

小太郎は観音堂に梅の木を植え、

こよなく愛したと伝えられます。

小太郎が一五歳の春、

父親の掃部さまが伊勢参りに向かいます。

掃部さまは道連れで

秋田県象潟の商人と仲良くなり、

小太郎と商人の娘との結婚を約束しました。

掃部さまが帰国すると小太郎は病死しており、

商人の娘に話しましたが

娘は亡くなった小太郎に嫁ぎ

両親に孝養を尽くします。

娘は両親が他界した後、

尼となって紅蓮と名乗り

一生を小太郎に捧げました。

天和二年(1682)、

瑞巌寺百一世・鵬雲東搏さまによって創建、

ご本尊は蜂谷氏の聖観音菩薩、達磨大師、菅原道真公。

当初は瑞巌寺参道側に向いて建てられます。

年代不明、

瑞巌寺百四世・夢庵如幻さまが

現在の向きに位置を変えました。

(江戸時代に瑞巌寺では

女人禁制が月に半分以上あり、

三聖堂にお参りが出来なくなる事を解消する為に

禁足地を通らないように変更しました)

昭和六十二年(1987)、

小太郎と紅蓮尼の縁で

松島町と象潟町が夫婦町になりました。

(象潟の蚶満寺には紅蓮尼の碑があります)

『植え置きし

花の主は

はかなきに

軒端の梅は

咲かずともあれ』

紅蓮尼

『咲けかしな

今は主と

ながむべし

軒端の梅も

あらんかぎりは』

紅蓮尼

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